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ハリガネムシ

2006年08月26日 13:04

吉村萬壱。
クチュクチュバーンしか読んだことないや。しりあがり寿らしき装丁で、ピンク色の身体から足が蛸以上に生えた何かが表紙でした。
あと、いちおう、ハリガネムシで芥川賞とってました。

芥川賞ってエログロですか?と問いたくなる一品。
ストーリーとかよりも、雰囲気で読ませる作品だなぁと。なんかこう、とりあえず、気持ち悪っってなれば、それで作者は大満足なんじゃないかと。違かったらごめん作者。
ホラーじゃなくて、ただ、生きてくことが気持ち悪い。
サイコじゃなくて、ふつうに生きてるだけで、どこか狂ってる。
へんなかんじ。
ちょっと暴力ネタが混じるので、嫌な人は嫌でしょう。トカジよりはマシですが。

闇のなかの赤い馬

2006年08月24日 23:21

竹本健治。
ウロボロスの。フォア・フォーズの素数の。

講談社ミステリーランドです。
このシリーズ読破したいなー。高田崇史だけは全三巻だから、あんまし読みたくない。これはQEDの人。森博嗣や恩田陸や有名どころ、ミステリー作家(メフィスト作家だらけ)たちが子どもたちに送るミステリーランド。装丁も豪華で、読み応えあるし、旬から権威まで幅広い作家布陣で、なんというか、完璧な!後世語り継がれる企画ではないか……!と、一人でもだえている。
で。
「闇のなかの赤い馬」はギムナジウム的なノリの推理小説で、よい、なあ……!と思いました。変なしゃべりかたの探偵とか、女の子とか、とりあえず主人公情けないとか、多分にミステリの特徴をおさえまくった作品でした。
「赤い馬」の意味するところを知って、タイトル見て、表紙のおどろおどろしい絵を見て、や ら れ たってなりました。
ブックデザインは祖父江さんか鈴木成一デザイン室よねーと偏見ぶちかましです。こういう形で本に関わるのも楽しそうではあるなあ。ま、所詮私は似非美術部ですからのー。

学校ともだち

2006年08月17日 21:17

長野まゆみ。

これずっと読みたかったんだ!
卒業論文に関係ないけど、趣味として読んじゃったー。

学級日誌形式で、五人の生徒がかわるばんこに書いていくのです。
もちろん全員男の子です。第六学年です。トィとノッブとチロとチハヤとノンノン。あははははは、笑うしか。
男子書かせたら長野まゆみの右に出る作家はいませんなー。

小説としては、人間関係の駆け引きとか馴れ合いとかが面白かった。
語り手がころころ変わるから、慣れないと読みにくいかも。でも、これくらいの長さだと一息で読めるからそうでもない?
世界観が、今から30年後くらい?のものなので、紫外線とか、単語とか、微妙に面白い。長野節です。森節のそれと、中毒感は似てる。少女マンガ好きめ。

世界観。大事ですね。
オリジナリティと電波の境界線は案外太くはない気がする。

沈黙博物館

2006年08月16日 18:43

小川洋子。

「博士の愛した数式」の、って言ったらわかるかな。
この人の作風が、ようやくつかめてきた?って思う作品。
実は瀬尾まいこさんと区別ついてなかったの。
日常+αの作風の二人だけども、αがSF(すこしふしぎ)なのが小川洋子、日常の中のきらりとする部分なのが瀬尾まいこ。

表紙がエヴィングクラフト商会で、いい趣味してます。
エヴィングクラフト商会も読みたい作家であるのだよね。なんかこう、中毒になっちゃいそうな作風ではあるけれど。長野まゆみとかの世界が好きな人はがんばってみる価値ありか。

さてさてようやく本文についてですが、あれですね、なんつうか、もったいない。「博士の愛した数式」では日常にぴったりはまっていたSFが、この小説では浮いてるように感じます。でも、魅力的な文章も多い。
特にラスト納得いかない。なんなら庭師いないほうがいい。沈黙の伝道師はありだと思うけど。
うーん、年をとったなぁ、自分。

ひな菊の人生

2006年08月14日 20:49

よしもとばなな。

奈良美智さんとのコラボ。
長編だけど、短いので至極読みやすい。心を落ち着かせる働きがあります。たぶん。
「アムリタ」かなんかで、延々10行くらいにわたって女の人が泣いている描写が続くところがあるんですが、静かに、しんしんと、染み入ってくるような感情の描きかたなのです。この部分こそ、よしもとばななの真骨頂だと思う。先にあげた泣く女の描写は、その極地と言ってもいい。
「ひな菊の人生」は、挿絵が多いのでともすればさらっと呼んでしまうかもしれない。けど、きっと、何回も読みたくなる作品なんだと思う。
色鉛筆のような、銅版画のような挿絵がすごく合っていて、気持ちいい。
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