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懺悔室のない風景

2006年08月24日 23:37

 そこは大きな本屋だった。だからこそ、いろんな人がいるだろうと、いてもおかしくないだろうと、私は駅から出ると早足でそこに向かったのだった。

 本屋に着き、すぐ左側にあるエスカレータに乗った。
 エスカレータが下るに任せて、手すりを握り締めていると、顔のすぐ横を大きな鏡が通り過ぎていった。その中の自分と目が合い、私ははじめて客観的に自分の姿を見た。それは、よれよれで、こわれそうで、みじめな、人間だった。
 今にも泣きそうな眼をしていると思った。まだ泣いていないのになんでかなぁと思いつつ、一歩一歩足を進めていくうちに眼が熱くなって視界がゆがんできて、まだ、まだだめだ、まだ、と早足になって、人のいないところへ向かった。
 ぶわり、あふれてくるものを抑えきれずに私は目元をこすりながらうずくまり、酒に酔っている人のふりをした。
 ふと思いついて純文学の棚の前に陣取って、泣けそうな本をさがす。作者名も見ずに手に取った。
 本のページに染みを作らないことだけに気をつけて、あとは思う存分泣くことに専念した。

 声はあげない。
 顔も、できるだけくずさないようにして、ただ、息をつめて涙が流れるままにしておいた。
 声をあげたい。
 そう思うことで、また、一人なのだと思い知る。
 どうしても泣きたい。けれど、どうあがいても一人なのだという現実を、何度も何度もかみしめた。
 
女の人が泣く描写の訓練。
めざせ、よしもとばななー。

最近読点が多すぎるんじゃないか疑惑。文章も長くなってきているし。直すべきか、極めるべきか、悩むところですね。
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