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今日見た夢

2006年12月17日 13:07

神様が言う。「おまえたちに一個才能を授ける。ただし、その才能のもの以外は全くできなくなるのでよく考えるように」
それで全員が一個だけ才能を選ぶ。多少うきうきした心で。けれど10年後、人類の半数以上が死んでいる。なぜならみんな「食物を作る才能」ではなくて「お金持ちになる才能」とかそういうことを選んでしまったので。

一つのシェルターみたいなとこで、人々は細々と生きている。
なんで生きていけるかって、そこに「お母さん」がいるからだ。彼女の持つ才能は「生きていく才能」。彼女は地下に住んでいるけど畑を持ってて、きちんと料理をすることだってできる。けどお母さんは音楽も芸術も、生きていくのに不必要なことは何もできないので、そういう才能を持っている人のそばにいることで楽しみを得ていた。
シェルターにはいろんな人がいる。
「子どもを殺さない才能」を持ったお父さんは小さな少年を連れていて、いつも乱暴に扱うけど、その子は奇跡的なまでに死なない。その子のお母さんはもうとうに死んでいて、お父さんはその事をひどく悲しんでいた。
「音楽の才能」を持ったギタリストはみんなに音楽を聞かせて感動を与えるけど、いつも死にたい死にたいと考えていた。
昔大事な人を病気で亡くした少女は「医学の才能」を持っていて、みんなを助けて廻っていた。
そんなシェルターの不確かな平和は、突如轟音と共に砕かれる。軍がお母さんの存在を知り、軍の利益になるよう拉致しに来たのだ。
お母さんは悲しそうな顔をするけど、無抵抗で軍に扱われるままにしていた。けれどひっそりと、畑の土や食べ物なんかをダンボールに詰めて家の奥にあるリフトに運んでいた。最後に自分もリフトの中に入ると、中からドアを閉めた。
そしてリフトの外にセットしてあった爆発物が作動すると同時に、リフトは更に地下まで落下し、リフトは二度と使えなくなった。お母さんは追うこともできないほどの地下に独り落下してしまった。
非常灯がかすかな光を与える薄暗い空間に、お母さんはいた。
「お引越しは完了。ここで、生きていきましょう」

シェルターに残されたみんなは、お母さんがいなくなったことを嘆いていた。ギタリストが曲を弾いている場所は、いつもの倍以上の人だかりができていて、みんな涙を流している。
円の中心にいるギタリストに、一人の少年が話しかけた。
「ねえ、僕にもギターを弾くことができるかな」
「君にはギターを弾く才能があるの。そうでなければ、無理だよ」
ギタリストは鼻水をすんとすすって答えた。
少年はにこりと微笑んで、大丈夫、と言った。
「僕が神様からもらったのは、努力する才能なんだ」
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